イベント概要
- イベントテーマ:私たちの仕事って決して楽な仕事ではないと思います。報われることばかりでない、むしろ報われないことの方が多いかもしれません。何がこの仕事を続けていられる支えになっているのか?支えではなく使命感みたいなもので成り立っているのか?私たち心理士(師)が仕事を続けていける支えになっているナニカについて一緒に語り合ってみませんか?
- 開催日時:2024/12/21(土) 18:30~20:30
- 開催場所:貸会議室Aivic渋谷2号店 & オンライン(ハイブリッド開催)
- 宣伝方法:SNS(X) / Peatix / 口コミ
- 参加者数:5人(内訳:現地参加3名 / オンライン参加2名)
イベントの振り返り
心理職を取り巻く現場のリアルと「孤独」
- 地域による格差と孤独:地方ではスクールカウンセラー(以下SC)の条件が悪化傾向にあり、配置の仕組みも自治体の体力によって差が出ている実態が語られました。また、SCは基本的に「ひとり職場」であり、心理職の中でも特に孤独を感じやすい職業であるという認識が示されました。
- 横のつながりの重要性:その一方で、首都圏(東京都や横浜市など)では、研修会やグループLINE等を通じたインフォーマルな情報共有や支援体制が、心理職を支える重要なネットワークとして機能していることが紹介されました
クライエントとの「相互的な支え合い」
「支援する側と支援される側」という固定的な関係性を超えた、臨床の本質についての対話が行われました。
- クライエントに支えられる:心理士がクライエントを支えるだけでなく、クライエントの存在によって心理士としての立場が成立し、生活も支えられているという「お互い様」の側面が強調されました。
- 学びの循環:教科書的な理論以上に、クライエントとの実際の交流から得られる気づきや、人間としての対等な関わりが心理士自身の支えや学びに繋がっているという意見が交わされました
理論や身体アプローチによる「支え」
日々の臨床を支える「枠組み」として、具体的な理論や身体的アプローチについても深く掘り下げられました。
- 理論からの自立:かつては精神分析などの特定の理論に「病気」と言えるほど心酔(憧憬)した時期があっても、経験を経てそれを相対化し、自分に合うものを柔軟に選択することが現在の支えになっているという経験談が語られました。
- 身体感覚の活用:頭で考える「認知」だけでなく、身体の感覚に注目する重要性が議論されました。動作法を通じたリラックスの体験や、セラピストとクライエントが「一緒にリラックスできること」が、臨床における大きな達成であり支えになると実演を交えて共有されました。
まとめ
座談会の終盤では、特定の理論やシステムに依存するのではなく、「支え・支えられる循環」を自然な形で保つことや、新しい見方(視点のアップデート)を取り入れ続けることが、心理職を続けていくための「ナニカ」なのではないかという方向性が見えてきました。参加者からは、このような率直な対話の場自体が、専門職としての「鎧」を脱ぎ、自分を支える重要な機会になったという感想が寄せられました。
